加藤一二三先生 ついにプロ棋士引退

6/20(火)に行われた竜王戦6組昇級者決定戦1回戦で髙野智史四段に敗れて引退することとなった。
加藤九段引退局の相手を務めた髙野智史四段は木村一基八段門下。居飛車党。師匠譲りの受けも見せることもある。また第67期王将戦二次予選決勝に進むも近藤誠也四段(当時)に敗れて初出場にしてリーグ初参加には至らかなかったが、順位戦昇級戦線を引っ張っている存在。順位戦C級2組在籍。
実力にきらびやかなものを持っている若手相手にどう戦ったのだろう?
盤上は先手加藤九段の矢倉3七銀戦法に落ち着いた。これまで今日に至る経緯において先手矢倉の定跡は変わった。とも言われているが、自身最後の対局になるかもしれない大一番で加藤流▲1六歩。の変化を選択。
両者端を詰める。髙野四段は加藤九段対藤井(聡)四段の前例をなぞりながらも端に狙いを定める工夫を見せる。
加藤九段も負けじ。と2五に打ち据え反撃の機会を待つ。
△9八香成。から△9七桂。は重戦車の重厚さ。まるで加藤九段が好みそうな攻め。
着々と攻め入る髙野四段とは対照的になかなか反撃の機会が回らない苦しさが見える加藤九段。
それでも手順を尽くして勝負形に持って行けるのは神武以来の天才。ならでは。さらに93手目の▲6八金。は何気ない一着のように見えて実は詰めろ逃れの詰めろ。と百戦錬磨の一着を放つ。
その罠を見事かいくぐった髙野四段は△6六香。から最後は加藤九段を即詰みに討ち取り98手をもって勝利。
加藤九段は終局前にあらかじめ対局後の感想戦はしない。という旨を明かしていたので感想戦はなかった。
そのことについては「直感精読」を信条に戦ってきたのならば自身の最善。と思う手を精査しながら進めてきた。という解釈をしている。精査に精査を重ねて指してきたなら感想戦ほど残酷なものはないだろう。と筆者は思う。
勝負師らしい潔さを見せながらも63年間の現役棋士生活を充実して終了できたのは加藤先生だからこそ。と感じた次第。
改めて63年に及ぶ棋士生活お疲れ様でした。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ak2424

Author:ak2424
日常と将棋メインで書いてます。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR