第7期加古川清流戦 対井出隼平四段

自身初の棋戦優勝をもぎ取るための対局に待ち構えるのは振り飛車党の井出隼平四段。
井出四段は「ライオン流」で知られている田丸昇九段門下。奨励会三段在籍時代が長く四段に上がれる確率が危うい。と思われたなかでの四段昇段を果たす。という奇跡を起こす。過去に本棋戦を制したことがある。
竜王戦6組・順位戦C級2組在籍。
鍛えの入った将棋と攻防共にバランスが取れた将棋。どちらが準決勝に駒を進められるか?
盤上は井出四段先手。三間飛車対左美濃に。石田流組み替えを目論む井出四段にじっくり構える藤井(聡)四段の構図になった。
突き捨て一本から仕掛けたのは藤井(聡)四段。▲7六銀。が隙あり!と見て△5五歩~△4四銀。と積極的に出る。井出四段は▲6八飛。と戦いの起こりそうな筋に回る自然な一着で対応。5筋の突き捨てを生かした△5七歩。に▲5八金左。と互いの棋風に準じた展開へと流れ込む。
飛車の突き捨てから6筋の押さえ込み~角交換へと進む。そこから藤井(聡)四段が△3三角。と自陣に放つ手に▲6六歩。と辛抱。△5二飛。の切り返しには▲4五角。先手の角を巡る攻防が続く。ようやく後手が先手の角を召し取れたのは12手後。追うさなかで△5五銀。と中央制圧もあった。
▲金△角。交換ながらも先手には飛車先逆襲の主張があって難しい戦いに。△7三角。の王手からまたもや角を巡る攻防に。結局のところ駒の損得がない代わりに持ち歩の差が出てきた。
二枚銀の切り込みに▲5三歩。がこの対局をさらに難解にさせる。馬を捕獲されるかわり持ち駒の銀二枚を盤上に手放す藤井(聡)四段。
難解な局面から抜け出したのは井出四段。102手目△7五銀。の両取りに▲4三角成。と切り込んでいったのが好判断。そこからさらに▲5九歩。と陣形を締める。
藤井(聡)四段も飛車銀両取りを逃れるために天王山に角を放つ手を見せる。
角の使い方が鍵を握る展開が見えた本局だが、自陣の安全を見極めた井出四段の121手目▲3四銀。と重しを乗せた手が決め手となり131手目▲3三角。を見て藤井(聡)四段が無念の投了。
四段になるまで苦労した井出四段が藤井(聡)四段のバランスの将棋を下した勢いを生かして準決勝をも制して決勝三番勝負までに進めた。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ak2424

Author:ak2424
日常と将棋メインで書いてます。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR